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vol.015 犬の瞳はダイヤモンド

飼い主に捨てられて車に引かれ、足を骨折した犬が病院で治療中。「どなたか里親になってくれませんか」と、愛犬家同士のネットワークを通じて我が家にそんな情報が伝わりました。


話をくわしく聞くと、骨折した犬を保護した方は、すでに5匹犬を飼っていて、もう1匹増えると離婚問題とのこと。飼っている犬はみな「近くの公園からのプレゼント(捨て犬)」だそうです。


彼女の話が心にじーんときました。


ショーやドッグカフェでデビューする由緒正しき犬もいれば、公園や野山で、はてはオートキャンプ場で捨てられる犬もいる。由緒の悪い犬は、

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翌朝、さっそく病院へ…。


連れてきました。「名犬、ハチ」


保護者と病院と我が家の連係プレー。久しぶりに、目に見えるいいことをしたなぁ。

朝晩の散歩は、我が家の先住犬2匹にハチが加わって3匹。リードをあやつる姿が自分でも鵜飼いのように思えて、大変だなぁと思っていたら、私の友人が快く引き取るとのこと。犬キチのうちの娘が手放したくないと駄々をこねましたが、どうにか娘を説得し、万事解決。


捨て犬も、私の愛犬も、同じ友達。今回のことで、愛犬って何だろう、人と動物のこと、また考えました。


ハチを保護した5匹の愛犬の持ち主は、結婚10年目の記念に、ご主人からダイヤの指輪をプレゼントしようと言われたとき、「私は、生きたあのきらきらする2つの目を持つ動物がずっといい」と答えたそうです。


そうして1匹目の犬を公園からもらうことになりました。何だかとてもかなわない。心が熱くなりました。


彼女は、世の中で価値があるとされる宝石のダイヤモンドより、自分にとってかけがいのない価値を持つ心のダイヤモンドを手に入れたのです。宝石のダイヤはお金を出せば買えますが、心のダイヤはどこにも売っていません。自分で探すしかありません。


さあ、今度は我が家の2匹の犬に、友人のハチを加えてフィールドへ出かける楽しみがまた増えました。


ちなみに、ハチは、時たま足をひきずるけど、なんとか治りました。元気そのものです。


犬のこといろいろ考えたら、偶然出会った一冊。ぜひ読んでみてください。


「この子達を救いたい」……濱井千恵著(エフユー企画)

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