先日、友人の結婚式に向かうバスの中で、ビデオが映っているのをぼんやりと見ていました。
画面に登場していたのは、ご存知、石川さゆりさん。
しばらく見ているうちに、ふと前日に、ティナ・ターナー(数年前、ペプシコーラのコマーシャルに出てた60歳近いおばさん)が、テレビで歌っていたのを思い出しました。そして、バスのビデオに映る石川さゆりさんの歌い方、しぐさ、衣装としっかり比べながら、「ああ、こんなことだったんだ!」と、長い間わだかまっていた事が、はっきり自分なりに解りました。
ティナ・ターナーさんは、アメリカを代表するソウル・ミュージシャン。さゆりさんは、日本を代表する演歌歌手。
さゆりさんは舞台の上で、3分の持ち時間なら、125秒で右手を上げ、150秒でコブシを効かせ、クライマックスにもっていく。そして180秒で、お客にお礼をして、一曲目を終わる。これまさに努力と計算の芸能。
ターナーおばさんは、曲の合間にうなづくわ、日本では見られない超ミニスカートのまま、感極まって勝手に足を上げるわ、手をふり回すわ、スタッフやお客に声をかけて、「togather!」(トゥギャザー)と一緒に歌う。これまさに音を楽しむ芸能。さゆりさんとターナーおばさんを見ていたら、時間も動作も計算し尽くす勤勉な日本人と、自分が勝手気ままに楽しむアメリカ人との対比が見えてきた感じがしました。
日本のキャンピングカーシーン考えると、我々は大人になるにつれ、少年の頃の好奇心や好きな事に夢中になる事、無理をしてまで置き去りにしている気がします。子供のころは、もっと自由で、マイペースで、みんながみんな野っぱらのガキ大将だったはず。なぜか日本では、キャンプ場も、訪れるキャンパーも、125秒で手を上げ、156秒でコブシ。そんなスタイルが多いように思われますし、その固定されたスタイルが、日本のフィールドシーンのネックだと思うのは私だけでしょうか。おっと、すこし、固い話になってすみません。
ところで、当町のキャンプ場、担当課長と絶妙なコンビネーションを組み、ドッグランコートも無事開設し、現在、その場所に五右衛門風呂を製作中。そしてまた、その次は課長さんのプランによって、横穴を掘り、内部に排煙装置を付けた“洞穴”を企画中。原始人の暮らしを再現する試みを好き勝手にやってます。
みなさんも、何か、楽しい事やってみられたら、オートキャンプ、きっと長続きしますよ。
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