十里の焼き芋の研究。これ、もう10年以上続けています。もちろん自分で焼いたホクホクのさつま芋です。
どうしたら栗(九里)を超えられるか……十里の焼き芋食べたいよう! そんな思いを乗せて、毎日仕事をしながら冬はストーブの上で、キャンプでは焚き火の上で、私のさつま芋が焼けてます。
たかが焼き芋、されど焼き芋。ダッジオーブンを使ったり、アルミホイルで包んだり、鍋の中に小石を入れたり…。いろいろと試行錯誤。今、私流にいきついた答は、何もしない。
ただ火の上に丸ごと乗せて、少し焦げてきたらひっくり返す。これだけ。炎と焦げ目のバランスを見ながら、15分くらいコロコロ転がして、この作業を約1時間。なんとこれが一番うまい! 鍋やアルミホイルで密閉すると、時間は早いけれど水分がこもってカラッと仕上がらない。栗(九里)よりうまいほくほくの十里の焼き芋はできません。
なにもしない。ただ見つめるだけ。観察が勝負。余計な心配、手数は一切不要。先日、カミさんから聞いた話。息子の高校試験、合格発表の日の出来事です。「合格したよってお父さんに報告してきなさい。お父さんも心配してたよ、あなたの事」という妻の言葉に息子が返した言葉は「まさか、あの親父が心配? とても信じられない」と、カミさんが笑っていました。
へへへ…やったぞ。これぞ私の戦略。普段勉強してたら、「ガリ勉」。学校皆勤したら「クソ真面目、たまにはさぼれ」そんなことばっかり言っている親父。でも彼は知らない。じーっと遠くから私が入念に観察している事を。それを悟らせないのが、私のテクニック。
心配や愛情を伝えるのは母親の役目。なあーんて、かっこいい事言ってますが、実はとても母親にはかなわない。これが本音。かなわないから別の手で…という事で、いつも遠くからじっと見ています。そして考えています。ターニングポイントでのアドバイス。いつか出番が来る日まで……。
おっと焼き芋から話がそれましたが、…焦げたらひっくり返す。アウトドアで一度試してみてください。池田流、ゴロゴロの技。めざせ! 十里のさつま芋。
☆さつま芋は、品種、生産地でずいぶん味が違います。なるべく重くて、程良い太さの物。やはりあたらしいものがおいしいですよ。
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