top of page
  • creedence2

vol.033 Special Sunrise

暗闇の町はまだ眠っている。 今、生まれたての若い光たちが、チラチラと顔を出し始める。 ずっと向こうの、東の地平線から、お陽さまがズンズンと顔を出す。

さあ、新しい日のカーテンの幕引きが始まるぞ!


潮風にきざまれた漁師の手が、ぐいっと船の舵を握り締める。 町の岬の、たったひとつの港から、小さな独航船の船出が始まります。


人々の暮らしの始まりは、いつも海から……岬から……


そんな風景をただ見るために、海辺の町へ車を走らせます。

毎日の暮らしにふと疲れ、心がブルーになった時、昇る朝日を追いかけに行きませんか?


海辺の町の、あなただけの特別席。 上映開始は、光たちがチラチラと顔を出し始めた時から……。


一杯のコーヒーを飲みながらお待ちください。


バックグランドミュージックは、心地よい潮風のリズム。 上演のタイトルは、「Special Sunrise」 おっと…タイトルはあなたが決めてください。


いらっしゃいませ。 海辺の岬は、いつでも、夜明け前からスペシャルシートをご用意しております。

上映が終了する頃には、きっと若い光たちや潮騒のリズムが伝えてくれるはずです。 あなたとの町と、人々のなつかしさを……。

閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

すべて表示

vol.053 寅さんに会おうと決めた

カーバイトを燃やしたアセチレンガスの匂い、バナナの叩き売りをやっているオジさんたちが、ねじりハチマキをきりりと引き締める。「さぁさぁ寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。そのオア兄さん、粋なねぇさんも寄ってきな。不老長寿、精力増強の万能食品、新鮮なバナナの大安売り ! 一本食べれば、オタクの母ちゃんが20歳若く見え、朝のカラスが鳴くまで寝かせネェよってほど精のつく食いもんだ。 ほらそこのおじいちゃん、

vol.052 水辺の生き物たちから学ぶ

今年の夏は、「暑い!」、「熱い!」 と呻いているうちに終わりました。私は暑さを避けるため、毎朝4時半に起きて、昼までに1日分の仕事を終え、最も暑さが厳しくなる午後はこまめに水分を補給して、疲れたら休む。 そんなふうにしてなんとか乗り切りました。 それでも、人間は文明の利器が使えるから、まだ自然界の生き物よりは楽かもしれません。 私たち人間は、夏はエアコン、扇風機で涼を取り、冬は電気やガスの暖房に

vol.051 気分はいつまでもフィールドのガキ大将

6月のはじめ、名古屋からの来客N氏を空港まで迎えにゆきました。それから次の日の朝まで、N氏と充実した会話が続きました。 N氏。 当社のキャンピングカーをご注文いただいた中野さんのことです。 インターネットが浸透したこの情報化社会。 メールだけでも十分にコミュニケーションが取れる時代にもかかわらず、わざわざ飛行機を使い、泊まりがけで、“遊びの商品” を見に来るなんて、そんな例はあまりありませんよ。

bottom of page